料金が高いが抜糸が要らない吸収糸

包茎手術に使用する吸収糸は天然素材と合成素材の2種類が主流で、天然素材は組織反応が大きいものの糸の強さはやや弱く、合成素材は組織反応が小さいですが糸の強さが強いという性質があります。吸収糸は基本的に術後に通院の必要がないことが最大の特徴で、居住地が遠方の場合や多忙などの事情により指定された日に通院できない場合におすすめです。

抜糸が必要な糸と比較してやや太くなっていますが、これは細くしてしまうと糸としての役目を果たす前に溶けてしまう可能性があることが理由で、縫合してから一定の張力を維持している期間がおよそ2週間、完全に溶けるまでの期間は1ヶ月前後となっています。

なお「溶ける」といっても液状になるのではなく、ブツブツとちぎれる感じで脱落していくようなイメージです。吸収糸を使用した包茎手術の料金は抜糸が必要な包茎手術料金よりも少し高目で、施術するクリニックによって異なりますが、10万円前後が相場となっています。

料金は安いけど抜糸が必要なナイロン糸

包茎手術に使用する抜糸が必要な糸の素材はナイロンが主流で、仕上がりが吸収糸よりもきれいになることが特徴です。その理由は、一般的に切開した皮膚は2週間程度で再生するため抜糸のタイミングは手術から2週間後となっていますが、吸収糸はおよそ1ヶ月かけて溶けていきますので、傷の治る速度に対して締め付けている期間が長くなることから、傷の落ち着くまでに時間がかかることによります

しかしながら、抜糸のためにもう一度来院しなければならないことが面倒ではありますが、これも術後の経過を確認してもらえると捉えれば安心できると言い換えることもできます。

気になるナイロン糸を使った包茎手術の料金ですが、これも施術するクリニックによって違いがあるものの、吸収糸の場合と比較して2~3万円ほど安く7万円前後が相場で、これには2回目の診察と抜糸費用も含まれているため、費用を安く抑えたい場合や2回の通院も苦にならない場合におすすめです。

まとめ

包茎手術はあまり人には見せたくない部分の手術なのでできれば1回で済ませたいと考えるところですが、吸収糸なら1回の通院で済むものの料金が高額、ナイロン糸なら安いけど2回通院しなければならないなど、使用する糸によってそれぞれメリットとデメリットがあります。しかし、どちらの糸を使用しても安全で確実に包茎手術は行えますので、どちらが自分に合っているかをライフスタイルに合わせて十分に検討して決定することが大切です。